からだを作るには、材料と道具が要る

忙しい日が続くと、食事はつい簡単なものに頼ってしまいがち。
特に朝やお昼はパンや麺、おにぎりで済ませてしまう方が多いです。


栄養相談でよくあるのはこんな声です。

朝は急いでるし、おなかがすかないのでパンとコーヒーで済ませます。

お昼は時間がないのでカップめんとおにぎりです。

ラーメンは大盛りで、チャーハンとセットじゃないと足りない!


糖質は手軽ですぐに食べられて、おいしくて、おなかが満たされます。
急いでいる時でもささっと食べられますもんね。



糖質はとりすぎ傾向

パンや麺・ご飯は糖質です。油断するととり過ぎになってしまいます。

糖質は悪者ではなくて、適量とる必要がありますが
世の中には糖質が溢れていて魅力的に見えるので、気を抜くとすぐに糖質に偏ってしまいます。


糖質中心の食事では、多くの場合たんぱく質が少ないです。
(ラーメンのトッピングくらいでは足りない)

分子栄養学では、たんぱく質を重視します。
たんぱく質は、からだの材料になる栄養素だからです。
糖質はエネルギーを作ります。


栄養素は大きく分けて6つ 

  • 三大栄養素 たんぱく質・脂質・糖質 →エネルギーや身体の材料になる 材料
  • ビタミン・ミネラル →3大栄養素を使うために必要 道具
  • 食物繊維→腸内環境を整える 

材料は、道具が無ければ使うことができません。
逆も同じです。

材料 + 道具 → からだとエネルギーをつくり出す



食べものに含まれる栄養

肉・魚・卵、豆類  → たんぱく質食品には、ビタミン・ミネラルも豊富


野菜・海藻・きのこ → ビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富

糖質だけで食べてしまうと、たんぱく質、ビタミン・ミネラルが不足します。

「ビタミンをとろう」というと、野菜やフルーツを思い浮かべる人が多いですが、実はたんぱく質にも豊富です。



まとめ

栄養は、材料と道具 両方をそろえてはじめて、使うことができます。

食べたものを身体に作りかえていくために、材料と道具をそろえていきましょう!

「今日は何を食べようかな?」と考えるときは、糖質ではなく、まず先にたんぱく質を何にするか、次に野菜類、そのあと糖質という順番で。

優先順位が入れ替わるイメージです。


この記事を書いた人

ひびようこ

管理栄養士・分子栄養学 栄養カウンセラー

一生ものの食習慣を半年で身につける
プレ更年期・更年期のための食習慣プログラム主宰